と畜場で廃棄処分される肉用豚のいわゆる肝臓変性の調査とその発生防止対策

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タイトル別名
  • Occurrence and Prevention of So-Called Liver Degeneration in Slaughtered Pigs
  • トチクジョウ デ ハイキ ショブンサレル ニクヨウ ブタ ノ イワユル カンゾ

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抄録

肝臓変性廃棄率は, と畜場から比較的遠隔地で出荷前の給餌制限を実施している産地や養豚場で高く, また, と殺前の絶食時間が長くなるにつれて高くなる傾向がみられた.同一豚群を用いた絶食実験により肝臓変性を作出することができ, 肝臓変性は長時間の絶食・絶水を伴う環境激変がストレッサーとなって生じたいわば “生理的異常肝” であることがうかがわれた.北海道における肝臓変性廃棄率は昭和51年から55年にかけて急激に上昇し, と畜場別の廃棄率に差がみられた.これらの調査検討, 実験的作出, 統計分析より, 肝臓変性多発の要因をつきとめ, その発生防止対策を指導普及した結果, 廃棄率は約1/2に低下した.

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