ストレプトゾトシンにより治療したインスリノーマの犬の1例
書誌事項
- タイトル別名
-
- Streptozotocin Therapy for Medical Management of Insulinoma in a Dog
- ストレプトゾトシン ニ ヨリ チリョウ シタ インスリノーマ ノ イヌ ノ 1レイ
この論文をさがす
抄録
インスリノーマと診断され, 末梢性ポリニューロパシーを併発した1頭の犬に対し, 外科的摘出術を行った後にストレプトゾトシン (STZ) 療法による内科的管理を行った.術後62日目からSTZ500mg/m2の静脈内投与を3週間ごとに実施したところ, 血糖値は正常範囲内に回復し, 神経学的な改善も認められた. しかし, 3回目のSTZ投与時には低血糖が再発し, その後も低血糖の改善は認められなかった. 最終的に低血糖性発作が生じ, 術後127日目に安楽死となった. 腎障害などの副作用を示すことなく, 約2カ月間正常な血糖値の維持が可能であったことから, STZは犬のインスリノーマの管理に有効である可能性が示唆された.
収録刊行物
-
- 日本獣医師会雑誌
-
日本獣医師会雑誌 58 (10), 692-696, 2005
公益社団法人 日本獣医師会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204711320960
-
- NII論文ID
- 130004052409
- 20000659478
-
- NII書誌ID
- AN00191857
-
- COI
- 1:CAS:528:DC%2BD2MXhtFygsrjP
-
- ISSN
- 21860211
- 04466454
-
- NDL書誌ID
- 7689403
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可