ストレプトゾトシンにより治療したインスリノーマの犬の1例

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タイトル別名
  • Streptozotocin Therapy for Medical Management of Insulinoma in a Dog
  • ストレプトゾトシン ニ ヨリ チリョウ シタ インスリノーマ ノ イヌ ノ 1レイ

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抄録

インスリノーマと診断され, 末梢性ポリニューロパシーを併発した1頭の犬に対し, 外科的摘出術を行った後にストレプトゾトシン (STZ) 療法による内科的管理を行った.術後62日目からSTZ500mg/m2の静脈内投与を3週間ごとに実施したところ, 血糖値は正常範囲内に回復し, 神経学的な改善も認められた. しかし, 3回目のSTZ投与時には低血糖が再発し, その後も低血糖の改善は認められなかった. 最終的に低血糖性発作が生じ, 術後127日目に安楽死となった. 腎障害などの副作用を示すことなく, 約2カ月間正常な血糖値の維持が可能であったことから, STZは犬のインスリノーマの管理に有効である可能性が示唆された.

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