東京都におけるこう傷犬の実態調査

書誌事項

タイトル別名
  • A Field Survey on Dog Bites in Tokyo
  • 東京都におけるこう傷犬の実態調査-2-こう傷事故発生と気象条件の相関性
  • トウキョウト ニ オケル コウショウ イヌ ノ ジッタイ チョウサ 2 コウシ
  • 2. Correlation between Biting Accidents and Climatic Conditions
  • 2. こう傷事故発生と気象条件の相関性

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抄録

犬によるこう傷事故の発生原因を明らかにする目的で, 1975年4月1日から1976年3月31日までの366日間に都内で発生したこう傷事故2, 180件のうちの2, 164件と, 同期間内の主要な気象条件のうちの天気・日照時間・可照時間・気温・湿度との因果関係を追求したところつぎの結果を得た.<BR>1. 天気とこう傷事故発生との関係では, 雨あるいは雨模様の天気の日にはやや事故が減少する傾向がみられた. しかしほかの天気状況と比較して有意差は認められなかった.<BR>2. 日照時間ならびに湿度とこう傷事故との間には, 相関関係は認められなかった.<BR>3. 可照時間とこう傷事故との間には相関 (r=0.8638) が認められ, 両者がかなり密接な関係にあることが明らかとなった. また気温との間にも相関関係 (r=0.6514) が認められた.<BR>以上の結果から, 主要な気象条件のうちで可照時間および気温が犬を誘発して, こう傷事故の発生をもたらす要因となることがうかがえた.

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