イメージ調査から見た現代の京料理

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タイトル別名
  • Modern Kyo-ryori (traditional Japanese dishes of Kyoto) through Image Analysis
  • イメージ チョウサ カラ ミタ ゲンダイ ノ キョウ リョウリ

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説明

現代の人々が持っている京料理のイメージと京料理の魅力について一般人(京都府外在住の人,府内在住の人),京料理の料理人を対象にアンケート調査を行なった. 京料理のイメージは,多くの回答者が「会席料理」「茶懐石」「日本料理」と答えた. 連想する食品・食材については一般人も料理人も「湯葉」を挙げる人が多かったが,料理人は「賀茂なす」「はも」を挙げる人も多く京都特産の食材や調理技術へのこだわりが感じられた. 京料理の色彩イメージとして,京都府内在住の人は「緑系統」の色を挙げる人が多かった. 府外在住の人は緑と同じくらいの頻度で赤,紫系統の色を挙げる人があり,京料理に「華やかさ」や「高貴さ」を感じていることが示唆された. 一般人全体の京料理のイメージを因子分析した結果,「情趣性」としてまとめられる第一因子が抽出され,京料理は,食べる側の京の伝統文化に対するイメージが先行した料理であることが窺われた.

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参考文献 (15)*注記

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