書誌事項
- タイトル別名
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- Bronchopleural Fistula Following the Use of Automatic Stapling Devices
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説明
気管支閉鎖を施行した肺手術326症例を対象に自動縫合器の安全性を検討した。気管支はTA30のみで閉鎖することを原則とし, 296例(90.8%)に施行した。残る30例(9.2%)では閉鎖法を変更した。その内訳(重複あり)は, TA使用後の手縫い縫合追加11例, TA非使用すなわち手縫い縫合閉鎖12例で, 11例に断端の被覆を行った。TA使用後の手縫い追加は, 7例が術中断端部エアーリーク(TA使用例の2.2%), 4例が補強を目的としたものであった。手縫い閉鎖例は, 気管支断端の距離や肥厚上の問題のために器械縫合が不適当と判断された症例であった。全体で気管支断端瘻の発生を3例(TA使用例の1.0%)に認めた。手縫い縫合への切り替えやTA使用後の追加縫合が適切ならば, TAによる気管支閉鎖は安全である。断端瘻発生リスクの高い症例では気管支断端を有茎肋間筋弁で被覆するべきと考える。
収録刊行物
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- 気管支学
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気管支学 22 (1), 14-17, 2000
日本呼吸器内視鏡学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204745057536
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- NII論文ID
- 110002814056
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- NII書誌ID
- AN00357687
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- ISSN
- 21860149
- 02872137
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可