周術期によく遭遇する不整脈と抗不整脈薬の使い方 (3)頻脈  ①narrow QRSの頻脈

書誌事項

タイトル別名
  • Common Arrhythmia during Perioperative Periods, Diagnosis and Management : Narrow QRS Tachycardia

説明

  周術期は頻脈になりやすく,頻脈は頻脈性不整脈を誘発しやすい.適切な麻酔深度,鎮痛,輸液管理が重要である.循環が不安定になる頻脈性不整脈が発生した場合,同期下カルディオバージョン(同期電気ショック)が必要である.比較的安定しているnarrow QRS tachycardiaなら,RR間隔が規則的か不規則かによって治療法が異なる.規則的なら発作性上室性頻拍症であることが多く,治療法はATP投与である.β遮断薬,カルシウム拮抗薬も効果がある.RR間隔が不規則である場合は心房細動であることが多く,心室興奮頻度を抑えるレートコントロール(β遮断薬,カルシウム拮抗薬),リズムを維持するリズムコントロール(カルディオバージョン,アミオダロン,プロカインアミド)の方針で治療する.心房細動発生後48時間以上持続する場合は,抗凝固療法を開始する.

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参考文献 (11)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204759196032
  • NII論文ID
    130004450088
  • DOI
    10.2199/jjsca.32.590
  • ISSN
    13499149
    02854945
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • Crossref
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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