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- 高橋 伸二
- 筑波大学医学医療系麻酔蘇生学
書誌事項
- タイトル別名
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- Common Arrhythmia during Perioperative Periods, Diagnosis and Management : Narrow QRS Tachycardia
説明
周術期は頻脈になりやすく,頻脈は頻脈性不整脈を誘発しやすい.適切な麻酔深度,鎮痛,輸液管理が重要である.循環が不安定になる頻脈性不整脈が発生した場合,同期下カルディオバージョン(同期電気ショック)が必要である.比較的安定しているnarrow QRS tachycardiaなら,RR間隔が規則的か不規則かによって治療法が異なる.規則的なら発作性上室性頻拍症であることが多く,治療法はATP投与である.β遮断薬,カルシウム拮抗薬も効果がある.RR間隔が不規則である場合は心房細動であることが多く,心室興奮頻度を抑えるレートコントロール(β遮断薬,カルシウム拮抗薬),リズムを維持するリズムコントロール(カルディオバージョン,アミオダロン,プロカインアミド)の方針で治療する.心房細動発生後48時間以上持続する場合は,抗凝固療法を開始する.
収録刊行物
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- 日本臨床麻酔学会誌
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日本臨床麻酔学会誌 32 (4), 590-596, 2012
日本臨床麻酔学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204759196032
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- NII論文ID
- 130004450088
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- ISSN
- 13499149
- 02854945
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可