体表面加算心電図マッピングによる潜在性WPW症候群のケント束存在部位の推定
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- 有賀 雅和
- 信州大学医学部第二内科
書誌事項
- タイトル別名
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- Evaluation of signal-averaged electrocardiogram mapping and location of bundle of Kent in patients with concealed WPW syndrome.
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説明
潜在性Wolff-Parkinson-White症候群 (C-WPW) で体表面力口算心電図 (SAE) とSAEの体表面分布 (SAE map) をカテーテルアブレーション (CA) 前後で比較し, SAE mapによリケント束 (ケ束) 部位推定が可能か否かを検討した.電気生理学的検査にてケ束部位を確認したO-WPW14例 (左8, 右3, 後中隔3) で, OA前後にSAEとSAE mapを記録しQRS初期10~40mseoのroot mean square voltage (IR) 及びArea (IA) の計測値を比較した.CA後のSAEmapの平均値+1.5×標準偏差 (M) を計測し, OA前のSAE mapでM以上の領域の体表面分布を検討した.SAEはOA前後でIR10及びIA10に有意差を認めた.SAE mapではOA前後でIR10, IR20, IR30及びIA10, IA20, IA30にそれぞれ有意差を認めた.M以上の電位を示す部位は各症例で異なり, 左ケ束例はE, F列を中心とした前胸部上方, 後中隔ケ束例はE, F列を中心とした前胸部中央, 右ケ束例ではC, 口列を中心とした右前胸部下方に分布し, ケ束部位推定が可能と思われた.
収録刊行物
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- 心電図
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心電図 17 (6), 687-695, 1997
一般社団法人 日本不整脈心電学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204772551552
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- NII論文ID
- 130004087424
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- ISSN
- 18842437
- 02851660
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可