肝原発濾胞性リンパ腫の一例

書誌事項

タイトル別名
  • Primary hepatic follicular lymphoma: A case report
  • 症例報告 肝原発濾胞性リンパ腫の一例
  • ショウレイ ホウコク カン ゲンパツ ロホウセイ リンパシュ ノ イチレイ

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抄録

<p>63歳,男性.20年前,検診にて肝腫瘤を指摘されたが詳細不明であった.4年前の40×35 mmから60×50 mmと増大傾向となり,紹介入院となった.</p><p>腹部超音波検査では肝S6/7に60×50 mm大の不整形,境界不明瞭,内部不均一,低エコー腫瘤を認めた.造影CT検査では肝S6/7に60×50 mm大の病変は共に単純CTで等吸収,造影早期相で濃染,後期相で淡い低吸収となった.</p><p>ソナゾイド造影超音波検査では動脈優位相では全体が不均一に濃染された.門脈優位相ではhypo echoicとなりpost-vascular phase(Kupffer phase)ではdefectを呈した.</p><p>病理組織検査では肝原発濾胞性リンパ腫と診断され,外科手術にて完全著効となり12カ月生存中である.肝原発濾胞性リンパ腫は非常に稀な疾患であり報告する.</p>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 59 (3), 162-170, 2018

    一般社団法人 日本肝臓学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (13)*注記

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