C型慢性肝炎に対するPEG-IFN療法施行中にみられるALTおよびフェリチンの上昇と瀉血療法の有用性

書誌事項

タイトル別名
  • Elevated serum ALT levels following hyperferritinemia in CHC patients receiving pegylated interferon (PEG-IFN) therapy and availability of phlebotomy
  • 症例報告 C型慢性肝炎に対するPEG-IFN療法施行中にみられるALTおよびフェリチンの上昇と瀉血療法の有用性
  • ショウレイ ホウコク Cガタ マンセイ カンエン ニ タイスル PEG IFN リョウホウ シコウ チュウ ニ ミラレル ALT オヨビ フェリチン ノ ジョウショウ ト シャケツ リョウホウ ノ ユウヨウセイ

この論文をさがす

抄録

C型慢性肝炎のPEG-IFN治療時に,ALT上昇をきたす症例が散見される.しかし,この機序については不明な点が多く,PEG-IFN療法の継続の可否に迷うケースにもしばしば遭遇する.我々は,ALT上昇時期に一致してフェリチンが急上昇した症例を3例経験し,うち1例には瀉血療法が奏効した.PEG-IFN療法は,根治目的および肝炎鎮静化・肝癌進展阻止目的に非常に有用な治療法であるが,フェリチン上昇を伴うALT上昇が出現する場合,肝臓のactivity,fibrosisを増悪させる可能性があり,このALT上昇に対して瀉血療法が有効な場合がある.<br>

収録刊行物

  • 肝臓

    肝臓 51 (7), 371-378, 2010

    一般社団法人 日本肝臓学会

参考文献 (23)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ