横行結腸間膜に癒着・穿破し診断に難渋したメッケル憩室穿孔の1 例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Perforation of Meckel’s Diverticulum Penetrated Into Transverse Mesocolon
  • オウコウ ケッチョウ カンマク ニ ユチャク ・ センハシ シンダン ニ ナンジュウ シタ メッケル ケイシツセンコウ ノ 1レイ

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抄録

症例は11 歳の男児.上腹部痛にて近医を受診し,急性腹症と判断され当院へ救急搬送された.腹部は膨満し,上腹部を中心に圧痛,筋性防御を認めた.腹部造影CT 検査にて上腹部を中心としたfree air および一部拡張した小腸を認めた.十二指腸穿孔による急性汎発性腹膜炎の診断にて緊急手術を施行した.手術にて横行結腸間膜に炎症性癒着を伴い間膜内に穿破したメッケル憩室穿孔を認めた.憩室小腸合併切除および端々吻合を行った.病理組織学的検査所見にて異所性胃粘膜を認めた.メッケル憩室は回盲部から20~100 cm に発生し臍下部や右下腹部に位置し,上腹部に症状を認めるメッケル憩室は解剖学的位置からも稀な例であると考えられた.

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