CTが診断に有用であった小児大腿ヘルニアの1例(症例報告)

書誌事項

タイトル別名
  • CT Diagnosis of Pediatric Femoral Hernia(Case Reports)
  • 症例報告 CTが診断に有用であった小児大腿ヘルニアの1例
  • ショウレイ ホウコク CT ガ シンダン ニ ユウヨウ デ アッタ ショウニ ダイタイ ヘルニア ノ 1レイ

この論文をさがす

説明

小児の大腿ヘルニアは稀である.今回われわれは外鼠径ヘルニアの手術既往がある小児大腿ヘルニアを経験したので報告する.症例は10歳の女児.右鼠径部痛が出現し近医受診.右鼠径ヘルニアの再発および嵌頓の診断で整復を試みたが還納できず当院紹介となった.来院時,右鼠径部に軟らかい腫瘤を認めた.CTで腫瘤の位置は右大腿静脈の内側で,腹腔内より腫瘤に連なる組織が確認されたため右大腿ヘルニア嵌頓と診断し手術施行.外鼠径ヘルニア再発および内鼠径ヘルニアを認めず.鼠径靭帯前面および皮下を剥離するとヘルニア嚢が同定でき,大腿ヘルニアを確認.鼠径靭帯とクーパー靭帯を結節縫合しヘルニア門を閉鎖した.術後問題はない.本症の術前診断は必ずしも容易ではなく,今回診断にCT検査が有用であった.また鼠径ヘルニアとの合併が多く,鼠径ヘルニア手術時に注意を要する.

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (21)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ