エンドトキシンショックが血行動態特に血液粘度に及ぼす影響

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タイトル別名
  • CHANGES OF BLOOD VISCOSITY AND HEMODYNAMICS IN ENDOTOXIN SHOCK IN DOGS
  • エンドトキシン ショック ガ ケッコウ ドウタイ トクニ ケツエキ ネンド ニ

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説明

エンドトキシンショックによって発生する生体の変化については色々研究されているが, 血液粘度の変化についての研究は数少ない.本論文は, 一定換気量で調節呼吸を行っているペントバルビタール麻酔科の犬に大腸菌エンドトキシン3mg/kgを静注した場合, 低分子デキストラン液20m1/kgを輪液した群においては, 無処置の対照群, 乳酸加リンゲル液20ml/kg輪液群, メチルプレドニゾロン30mg/kg前処置群およびメチルプレドニゾロン30mg/kg後処置群とは全く異なり, エンドトキシンを投与しても血液粘度は上昇せず, むしろエンドトキシン投与前置に比し低下することさえあることを示したものである.しかし, 低分子デキストラン液輸液群ではショックの進行に伴うヘマトクリット上昇の抑制の程度はメチルプレドニゾロン前処置群に比しかなり劣っており, ヘマトクリットと血液粘度との間には正の相関関係が認められないことも明らかにしている.

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