腹腔鏡下調節性胃バンディング術後に胃バンドが迷入し腸閉塞を発症した1例

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タイトル別名
  • A Case of Small Intestinal Obstruction Caused by Gastric Band Migrated into Intestinal Lumen after Laparoscopic Adjustable Gastric Banding
  • 症例 腹腔鏡下調節性胃バンディング術後に胃バンドが迷入し腸閉塞を発症した1例
  • ショウレイ フククウキョウ カ チョウセツセイ イ バンディング ジュツゴ ニ イ バンド ガ メイニュウシ チョウ ヘイソク オ ハッショウ シタ 1レイ

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抄録

33歳,女性,韓国人.母国で病的肥満に対し約1年前に腹腔鏡下調節性胃バンディング術(laparoscopic adjustable gastric banding,LAGB)を実施.術後半年で腹腔鏡下胃バンド(gastric band,GB)摘出術を実施するも,GBが胃内腔へ迷入していたために摘出できず経過観察となっていた.腹痛で当院救急外来受診し,緊急造影CT検査で小腸拡張と腸管内異物を認めた.異物嵌頓による腸閉塞と診断し緊急開腹手術となった.異物摘出後,経過良好で術後4日目に退院.LAGBは手術手技の簡便性と短期的な手術合併症が少ないとされているが,長期的な手術合併症が報告されるようになっている.今回,われわれはGBが腸管内へ迷入するband migration後,腸閉塞を発症した症例を経験した.われわれが調べた限り,本邦報告例はなく本症例が初めての報告である.

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