経仙骨的に切除した骨化を伴った骨盤内神経鞘腫の1例

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Pelvic Schwannoma with Ossification Treated by Transsacral Resection
  • 症例 経仙骨的に切除した骨化を伴った骨盤内神経鞘腫の1例
  • ショウレイ ケイ センコツテキ ニ セツジョ シタ コッカ オ トモナッタ コツバン ナイ シンケイ サヤ シュ ノ 1レイ

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抄録

症例は42歳,男性.肛門部痛を主訴とした骨盤内腫瘍にて当科へ紹介となった.直腸診では,肛門縁から5cmを下縁とする左後壁主体の壁外性腫瘤を触知した.骨盤造影CT検査では,仙骨前面やや左側に最大径5.5cmの境界明瞭,内部不均一で一部石灰化を伴う腫瘍を認めた.骨盤MRI検査で腫瘍は,T1で信号低下,T2で多彩な信号像を呈した.奇形腫または神経原性腫瘍が疑われたが悪性腫瘍も否定できず,経仙骨的腫瘍摘出術を施行した.切除された腫瘍は,58×48×41mm大で,多発する嚢胞性変化と,凝血塊を認めた.病理組織学的には,骨化を伴う良性神経鞘腫と診断された.骨盤内発生の神経鞘腫は頻度が低く,なかでも骨化を伴う神経鞘腫は極めて稀とされる.

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