大腸癌の術後腹膜播種再発に対する切除手術の遠隔成績

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  • The Long-Term Outcome of Resection Therapy for Peritoneal Recurrences after Colorectal Carcinoma Resection

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大腸癌の腹膜播種再発症例は,一般的に切除が敬遠されることが多い.われわれは大腸癌は,再発例でも播種個数が少数であることが多いことを経験し,積極的切除を施行している.今回,その長期成績を検討した.<BR>【対象】2000年1月から2014年12月までの腹膜再発を切除してR0/R1にできた再発例80症例,101回手術を検討対象とした.同期間で腹膜再発切除R2となった45例を対照とした.<BR>【結果】R0/R1症例は平均61.6歳で男女比46:34,播種個数は1個から70個に及び,中央値で3個であった.術後5年生存率はR0/R1症例全体では26.5%で,そのうち腹膜播種単独群では34.2%であった.R2群では最長生存が34.0ヵ月でMSTは12ヵ月であった.<BR>【結論】大腸癌の腹膜播種は他臓器原発癌の腹膜播種とは違い,R0/R1切除が可能ならば,積極的切除の意義はあると思われた.

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