男性異時性両側乳房Paget病の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Bilateral Paget's Disease of the Male Breast—A Case Report—
  • 症例 男性異時性両側乳房Paget病の1例
  • ショウレイ ダンセイイジセイ リョウガワ チブサ Pagetビョウ ノ 1レイ

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説明

症例は53歳,男性.左乳頭痛と湿疹を主訴に近医皮膚科を受診.軟膏を処方され,約半年経過をみるも軽快しないため皮膚科を再受診.生検を施行し,腺癌の診断で当院へ紹介受診.左胸筋温存乳房切除術を施行し,Paget病と診断された.リンパ節転移は陰性であったがER陽性で,術後補助内分泌療法として5年間タモキシフェンを内服し,その後も1年に1回の経過観察中に再発兆候を認めなかった.術後9年目の63歳時に,右乳頭に前回と同様の痛みと湿疹が生じ,来院.擦過細胞診にて悪性の診断がされ,右単純乳房切除術およびセンチネルリンパ節生検を施行.病理で再びPaget病と診断され,ER・PgRともに陽性,HER2も陽性であった.術後はタモキシフェンによる補助内分泌療法をしながら,現在無再発で経過観察中である.極めて稀な男性異時性両側乳房Paget病を経験したので報告する.

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参考文献 (3)*注記

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