書誌事項

タイトル別名
  • Clinical Outcomes of Pilonidal Sinus

この論文をさがす

説明

当センター開設以後27年間に手術を施行した仙骨部毛巣洞21例について報告する.結果:仙骨部腫脹,排膿,肛門部痛などで受診し,年齢の中央値は25歳で男女比は16:5であった.2010年までの17例に対して病変切除後に一期的縫合閉鎖を施行し,4例で再発を認めた.再発例および2010年以降の病変切除範囲の大きかった4例に対しては,Marsupialization法(造袋術)を施行し再発を認めなかった.考察:毛巣洞に対する術式は種々報告されているが,一期的縫合閉鎖では創離開や再発率の高さが指摘されている.造袋術は大きな病変や一期的縫合後に創が離開した場合の再手術時に有用であるとされており,創部を閉鎖しないのでドレナージ効果も期待できる.病変切除後の皮膚欠損が大きい症例で,閉鎖縫合部の緊張が強いと判断した際は造袋術を行った.その結果,いずれも創離開や再発を認めず経過は良好であった.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (6)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ