女性心身医療における心理士の活動と責務 : 産婦人科および外科での経験から(合同シンポジウム:心身医療における心理士の活動と責務,2009年,第1回日本心身医学5学会合同集会(東京))

  • 辻 裕美子
    国立国際医療センター国府台病院リハビリテーション部:昭和大学病院産婦人科:カウンセリングルーム渚

書誌事項

タイトル別名
  • Activities and Responsibilities of a Clinical Psychologist in the Psychosomatic Medical Work for Women : Based on the Experiences in the Field of Obstetrics & Gynecology and the Field of Surgery(Symposium/Activities and Responsibilities of Psychologistsin Psychosomatic Medicine)
  • 女性心身医療における心理士の活動と責務--産婦人科および外科での経験から
  • ジョセイ シンシン イリョウ ニ オケル シンリシ ノ カツドウ ト セキム サンフジンカ オヨビ ゲカ デ ノ ケイケン カラ

この論文をさがす

説明

産婦人科および外科で心理士として行った女性に対する心身医療について報告する.産婦人科での心理療法は,更年期障害の個人療法に始まり,そのほかの疾患の依頼にも広がった.更年期女性に対してはのちに集団療法を導入することとなり,さらに外科における乳がん女性にも集団療法を応用した.また外科でも個人療法を行い,ターミナルケアの事例もあった.個人療法の具体的事例については,女性のライフサイクルでの「生老病死」に沿って紹介する.心理士としての活動は,基本としてチーム医療で行い,ニーズに合わせて展開していった.その際,自律性の尊重と相互の信頼関係が大切である.一般病院でのターミナルケアの難しさや心理士の地位の不安定さなど,克服すべき課題は多い.今後さまざまの分野で専門性を生かした心理士の自律的な活躍を期待している.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 50 (2), 115-121, 2010

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ