眼科における心身医学は黎明期(シンポジウム:皮膚科・眼科・耳鼻咽喉科における最新の心身医療トピックス,2009年,第50回日本心身医学会総会(東京))

書誌事項

タイトル別名
  • Nascent Psychosomatic Medicine in Ophthalmology(Symposium/Recent Topics of Psychosomatic Medicine in Dermatorogy, Ophthalmology and Otolaryngology)
  • 眼科における心身医学は黎明期
  • ガンカ ニ オケル シンシン イガク ワ レイメイキ

この論文をさがす

説明

眼科は非常に高度に発達した感覚器を扱う身体科である.特に回復不能な場合には,失明恐怖に対するケアを考慮に入れなければならない.また,ロービジョンや眼の違和感に伴う日常生活,精神活動の抑制が顕著な場合も,他の身体科と同様,臨床的には心身医学的ケアが必須である.しかし,眼科ではこの点は,これまでほとんど省みられなかった.われわれは,2007年に心療眼科研究会を立ち上げたことを契機に,さまざまな心身医学的アプローチがなされるようになった.本稿では,こうしたものの中から,心身医学的側面が重要な眼瞼痙攣の臨床と,井上眼科病院神経眼科外来における心療医学の状況を紹介する.この中で,当院から精神科やメンタルクリニックに依頼し,追跡できたものは3年間に30例あり,疼痛性障害が最も多かった.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 50 (1), 37-42, 2010

    一般社団法人 日本心身医学会

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (11)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ