早期からの緩和ケアの充実を願って : 心身医学の果たす役割(緩和ケアにおいて心身医学はどのような貢献ができるか?,2011年,第52回日本心身医学会総会ならびに学術講演会(横浜))

  • 小林 秀正
    国家公務員共済組合連合会熊本中央病院緩和ケア内科

書誌事項

タイトル別名
  • I Hope to Improve in Palliative Care from the Early Phase of Cancer Treatment : the Role of Psychosomatic Medicine(How Can Psychosomatic Medicine Contribute to the Improvement of Palliative Care?)
  • 早期からの緩和ケアの充実を願って : 心身医学の果たす役割
  • ソウキ カラ ノ カンワ ケア ノ ジュウジツ オ ネガッテ : シンシン イガク ノ ハタス ヤクワリ

この論文をさがす

説明

ここ数年,日本における緩和ケアの発展は著しい.がん対策基本法は2007年4月に施行され,多くの医師が緩和ケアの研修を受けてきた.がん治療の早期から緩和ケアを実施することにより,身体的苦痛だけでなく精神的な苦痛から解放されることが目標とされている.筆者は緩和ケアにかかわって約18年になるが,やはり同様のことを感じている.そして,九州大学でコミュニケーション技術を学んだことが筆者自身や仕事のうえで大きく役立った.精神科や心療内科の医師は,これからも緩和ケアにおいて大きな役割を果たすことが期待されている.(1)医療従事者に対するコミュニケーション技術の教育や啓発活動,(2)がん治療早期からの介入,(3)一般市民への「がんと心」に関する教育・啓発活動,(4)次世代を担う学生への教育,であろう.筆者も地域における緩和ケアの発展に微力ながら貢献していきたい.

収録刊行物

  • 心身医学

    心身医学 52 (7), 623-630, 2012

    一般社団法人 日本心身医学会

参考文献 (7)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ