イソフルラン,セボフルランの末梢循環に対する影響について : インピーダンス・カフ法による研究

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  • Effects of Volatile Anesthetics, Isoflurane and Sevoflurane, on Peripheral Circulation : Study Using the Impedance Cuff Method

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インピーダンス・カフ(IC)法は,末梢循環の指標である血流(BF),容積弾性率(Ev)を測定する方法である。本法を用いて吸入麻酔薬の末梢循環への影響を検討した。婦人科手術患者23例を対象とした。1.3Minimum alveolar concentration (MAC),0.4MACのイソフルラン(I:群),またはセボフルラン(S群)を66%亜酸化窒素+33%酸素とともに吸入させ,IC法の測定を行った。血圧は両群に有意な差はみられなかった。BFは1.3MAC吸入時にI群(178.7±82.0ml/min/100ml)はS群(213.1±114.7ml/min/100ml)より有意に低値であった。Evは0.4MAC吸入時,I群(0.48±0.30×10^6dyn/cm^2)はS群(0.78±0.81×10^6dyn/cm^2)より有意に低値であった。IC法は通常のモニターである血圧測定では捉えられない麻酔薬の末梢循環に対する影響を鋭敏に捉えられる方法であることが示された。

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