心拍数減衰応答を用いた糖尿病患者の運動強度設定法

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タイトル別名
  • Prescription of Exercise Intensity Using Heart Rate Recovery in Patients with Diabetes Mellitus
  • コメディカルコーナー 心拍数減衰応答を用いた糖尿病患者の運動強度設定法
  • コメディカルコーナー シンパクスウ ゲンスイ オウトウ オ モチイタ トウニョウビョウ カンジャ ノ ウンドウ キョウド セッテイホウ

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抄録

心拍数減衰応答(HRR)を用いた糖尿病患者の運動強度設定法について検討した.対象は糖尿病教育入院患者45名である.HRRはトレッドミル運動負荷試験終了時から直後1分目の心拍数減衰値と定義し,HRR>18拍/分を正常群,≦18拍/分を低下群に分類した.また心肺運動負荷試験から嫌気性代謝閾値(AT)を測定し,Karvonen法によりATに相当するestimated-kを求めた.その結果,HRRの低下は48.9%に認めた.estimated-kは正常群0.37±0.12,低下群0.27±0.14であり有意な差を認めた(p<0.05).HRRはestimated-kとの間に正の相関関係(r=0.39,p<0.01)を認めた.またestimated-kに影響する因子の多変量解析の結果,HRRが抽出された.以上から,HRRが低い症例ではk値すなわち目標心拍数を低めに設定することが必要と考えられ,HRR低下群ではk=0.27が適当と考えられた.<br>

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 53 (8), 631-635, 2010

    一般社団法人 日本糖尿病学会

参考文献 (19)*注記

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