2型糖尿病におけるインスリン治療の要否判定の指標としての尿中Cペプチド補正値(UCC)およびCペプチドインデックス(CPI)の有用性

書誌事項

タイトル別名
  • Indices of Urinary and Serum C-peptide Corrected with Fasting Plasma Glucose for Decision-making of Insulin Therapy in Type 2 Diabetes-Validation and Comparison
  • 2ガタ トウニョウビョウ ニ オケル インスリン チリョウ ノ ヨウヒ ハンテイ ノ シヒョウ ト シテノ ニョウチュウ C ペプチド ホセイチ UCC オヨビ C ペプチド インデックス CPI ノ ユウヨウセイ

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説明

24時間蓄尿Cペプチド(U-CPR)を空腹時血糖(FPG)で補正(U-CPR/FPG)した尿中Cペプチド補正値(UCC)および血中Cペプチド(S-CPR)をFPGで補正(S-CPR/FPG×100)したC peptide index (CPI)が,2型糖尿病(DM)患者のインスリン要否判定に有用と報告されている.今回,両者の整合性および有用性を比較検討した.【方法】2004年4月から2005年10月までに入院した2型DM患者(398人)で,重篤な合併症を有する患者,観察終了時の2006年10月までに転院したり通院を中断した患者,経口薬治療(O)群や食事療法(D)群で観察期間中HbA1c 8%以上のコントロール不良患者を除外した180人を解析対象とした.観察終了時の治療法によりインスリン治療(I)群,O群,D群に分類,入院時のUCCとCPIを比較検討した.【結果】UCC, CPI共にI群はD群,O群よりも有意(p<0.001)に低値であった.ROC曲線では両者はいずれも尿CPR, 血中CPRよりも有用性が高く,かつ相互の有用性に差はなかった.【結論】UCCとCPIはいずれも,2型DM患者の約2年後のインスリン要否が判定できる有用な指標と言える.

収録刊行物

  • 糖尿病

    糖尿病 51 (8), 759-763, 2008

    一般社団法人 日本糖尿病学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (7)*注記

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