書誌事項
- タイトル別名
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- A Case of Signet-ring Cell Carcinoma of the Extrahepatic Bile Duct with Bile Duct Resection
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説明
我々は肝外胆管に発生したまれな印環細胞癌の1例を経験したので報告する.症例は76歳の女性で,腹痛を主訴に近医を受診し,急性胆囊炎の診断にて経皮経肝胆囊ドレナージ(percutaneous transhepatic gallbladder drainage;PTGBD)と抗生剤による保存的加療を受けた.精査の結果,MRCPにて左右肝管合流部から総胆管にかけて不整な狭窄像を認め,腹部造影CTでは同部位に一致して造影効果を伴う軟部陰影を認めた.胆管擦過細胞診では腺癌が疑われる所見であった.中部胆管癌の診断にて胆管切除術,胆道再建による根治切除術を施行した.病理組織学的には,細胞質内に粘液の貯留の目立つ印環細胞様の腫瘍細胞が小胞巣や索状の形態をとって浸潤性に増殖しており,印環細胞癌と診断した.現在術後24か月経過し,再発の兆候は認めていない.
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 46 (11), 840-846, 2013
一般社団法人 日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204916982272
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- NII論文ID
- 130004560897
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可