書誌事項
- タイトル別名
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- Intrabiliary Growth of Metastatic Adenocarcinoma 11 Years after Curative Operation of Colon Cancer
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説明
症例は76歳の男性で,1998年にS状結腸癌に対してS状結腸切除術を受けた.病理組織学的診断はtub2,ss,n(–),ly0,v0,Stage IIであった.2009年7月に近医血液検査で肝機能異常を指摘され当院を受診した.CTで右前区域胆管内に膨張性発育を呈する腫瘍を認めた.右前区域胆管原発の胆管内発育型肝内胆管癌と診断し,右門脈の経皮経肝門脈塞栓術ののち肝右葉尾状葉切除,肝外胆管切除術を施行した.病理組織学的診断では大腸癌類似の高分化型管状腺癌であり,正常胆管上皮を置換するように進展,増殖をしていた.免疫組織染色で腫瘍細胞はCK7(–),CK20(+),CDX2(+)と既往の大腸癌と同じパターンを呈したことからS状結腸癌の胆管転移と診断した.大腸癌の胆管転移はまれであるうえに術後10年以上経過して出現したため胆管癌との鑑別に苦慮した.診断に免疫組織染色が有用であったため報告する.
収録刊行物
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- 日本消化器外科学会雑誌
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日本消化器外科学会雑誌 49 (1), 15-21, 2016
一般社団法人 日本消化器外科学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204919826816
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- NII論文ID
- 130005122619
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- ISSN
- 13489372
- 03869768
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- OpenAIRE
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可