術後18年で肝再発を来した小腸gastrointestinal stromal tumorの1例

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  • A Liver Metastasis 18 Years after Resection for Gastrointestinal Stromal Tumor of the Small Intestine

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説明

<p> 症例は84歳の女性で,1998年2月,12 cm大の小腸gastrointestinal stromal tumor(以下,GISTと略記)に対して小腸部分切除を施行した.補助化学療法は行わず,2014年1月まで経過観察を行っていた.2016年6月,高血圧のスクリーニング目的に他院で実施された腹部USで肝右葉に腫瘤を指摘され,精査目的に同月当院紹介受診となった.腹部造影CTで肝S8に98 mm大の腫瘍を認め,腫瘍生検を行ったが診断は確定できなかった.腹部USやCTの結果はGISTの肝転移として矛盾しないものであり,肝右葉切除術を施行した.摘出標本の病理組織検査では紡錘形細胞の束状増生像を認め,c-kit陽性であることから小腸GISTの肝転移と診断した.GISTは切除後10年以上経過してからの再発例が散見され,10年を越える長期的なフォローアップが必要と考えられる.</p>

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