ガドリウム造影剤のT2マッピングに及ぼす影響

  • 西岡 宏晃
    熊本大学医学薬学研究部運動骨格病態学分野
  • 廣瀬 隼
    熊本大学医学薬学研究部運動骨格病態学分野
  • 中村 英一
    熊本大学医学薬学研究部運動骨格病態学分野
  • 鬼木 泰成
    熊本大学医学薬学研究部運動骨格病態学分野
  • 田中 あづさ
    熊本大学医学薬学研究部運動骨格病態学分野
  • 舛田 哲朗
    熊本大学医学薬学研究部運動骨格病態学分野
  • 水田 博志
    熊本大学医学薬学研究部運動骨格病態学分野

書誌事項

タイトル別名
  • Influence of Gd-DTPA2- Contrast Agent on Cartilage T2 Mapping

この論文をさがす

説明

【目的】ガドリウム遅延相軟骨造影MRI(dGEMRIC)はプロテオグリカン(PG)量を,T2マッピングはII型コラーゲンを評価する新たなMRI撮像法である.両者を同時に行う場合,dGEMRICに必要な造影剤(Gd-DTPA2-)のT2値に及ぼす影響を検討した.【方法】膝前十字靱帯損傷患者5例5膝(平均20.2歳)を対象とした.dGEMRICプロトコールに従いGd-DTPA2-を経静脈内投与し,投与前と投与120分後にT2マッピングを行った.大腿骨と脛骨の内外側顆に分けて造影前後のT2値を比較し,全顆部におけるT2値の相関関係を評価した.【結果】造影前後のT2値は,それぞれの各顆部で差がなく,全顆部において優位な相関関係を認めた(r=0.826,p<0.0001).【まとめ】Gd-DTPA2-のT2値に及ぼす影響はわずかであり,T2マッピングは造影後1回の撮像で評価可能である.

収録刊行物

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ