気管支喘息減感作例における Protein A-Sepharose CL-4B による特異的 IgG 抗体の測定

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  • Measurement of Specific IgG Antibody Using Protein A-Sepharose CL-4B in Patients Treated with Hyposensitization Therapy
  • キカンシ ゼンソクゲンカン サクレイ ニ オケル Protein A Seph

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抄録

Protein A-Sepharose CL-4B を用いる radioimmunoassay により抗ホヤ IgG 抗体(IgG 値)を測定した.健常者(A群)に比して, 健常カキ従業者(B群), ホヤ喘息非減感作例(C群)および同減感作例(D群)の IgG 値は有意に高値であつた.D群の IgG 値はB, C群に比しても有意に高値であつたが, B群とC群の間には差がなかつた.1週1回の減感作を行つた場合, D群の IgG 値は治療開始後急速に増加し, 4, 5ヵ月で最高値となり, その後はほぼ同じ値が持続した.維持療法を行うかぎり IgG 値は季節外にも低下しなかつた.月1回の減感作を行つた場合, IgG 値はなお中等度の高値を示したが, 注射間隔を2, 3ヵ月以上あけた症例の IgG 値はC群と差がなかつた.同一血清において抗ホヤ IgE 抗体(IgE 値)と IgG 値を測定すると, A群では IgE 値, IgG 値とも低値であつた.B群の IgE 値はA群と同様に低値で, IgG 値はA群より高値であつた.C群の IgE 値はD群と同様に著明に高値であつたが, IgG 値はB群と同程度であつた.D群の IgG 値は他のいずれの群よりも高値であつた.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 27 (11), 842-849,879, 1978

    一般社団法人 日本アレルギー学会

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