血清IL-4, IL-5およびIgG分画を測定した末梢血好酸球増加と血清IgE上昇を伴った原発性Sjogren症候群の1例

  • 東 直人
    国立病院機構大阪南医療センターアレルギー科
  • 片田 圭宣
    国立病院機構大阪南医療センターアレルギー科
  • 原田 芳徳
    国立病院機構大阪南医療センターアレルギー科
  • 有本 啓恵
    国立病院機構大阪南医療センター耳鼻咽喉科
  • 木村 淑美
    国立病院機構大阪南医療センター耳鼻咽喉科
  • 寺田 晴子
    国立病院機構大阪南医療センター呼吸器科
  • 辻野 和之
    国立病院機構大阪南医療センター呼吸器科
  • 木田 博
    国立病院機構大阪南医療センター呼吸器科
  • 山本 傑
    国立病院機構大阪南医療センター呼吸器科
  • 工藤 枝里子
    国立病院機構大阪南医療センターリウマチ科
  • 梅下 光子
    国立病院機構大阪南医療センターリウマチ科
  • 美馬 亨
    国立病院機構大阪南医療センターリウマチ科
  • 佐伯 行彦
    国立病院機構大阪南医療センター臨床研究部

書誌事項

タイトル別名
  • A CASE OF PRIMARY SJOGREN'S SYNDROME WITH HYPEREOSINOPHILIA AND ELEVATION OF SERUM IgE : MEASUREMENTS OF SERUM IL-4, IL-5 AND THE IgG SUBCLASS
  • 症例報告 血清IL-4, IL-5およびIgG分画を測定した末梢血好酸球増加と血清IgE上昇を伴った原発性Sjogren症候群の1例
  • ショウレイ ホウコク ケッセイ IL 4 IL 5 オヨビ IgG ブンカク オ ソクテイ シタ マッショウケツ コウサンキュウ ゾウカ ト ケッセイ IgE ジョウショウ オ トモナッタ ゲンパツセイ Sjogren ショウコウグン ノ 1レイ

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説明

62歳男性.両顎下・耳下腺部腫脹, 口渇, 眼の乾燥感を自覚し, 近医受診.末梢血好酸球増加(3309/μl), 血清IgE高値(1821IU/dl), 高γグロブリン血症(IgG 6049mg/dl)を指摘され当科を紹介受診.初診時腎障害と胸部X線上間質陰影を認めたため当科入院.抗SS-A・抗SS-B抗体は陰性であったが, 眼科検査や唾液腺シンチグラフィー等より原発性Sjogren症候群(SjS)と診断された.腎障害が急速に進行したためプレドニゾロン30mg/日で加療を開始したところ, 口渇, 唾液腺腫脹, 好酸球数, IgG・IgE値, 腎機能, 間質陰影は速やかに改善した.SjSで末梢血好酸球が30%以上に著増することや血清IgEが上昇することは稀である.本症例では好酸球やIgEが増加する種々の原因は除外でき, SjSが好酸球増加と血清IgE上昇に関連する可能性が考えられた.本症例では血清IL-5及びIgG4が上昇しており, Th2サイトカインの上昇によって著明な好酸球増加とIgE上昇が誘導されたと考えられ, この様な病態を呈するSjSの一亜群の存在が示唆された.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 54 (7), 646-651, 2005

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (10)*注記

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