Sweet症候群が合併した急性巨核芽球性白血病の1例 文献的考察を含めて

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タイトル別名
  • Acute Megakaryoblastic Leukemia Associated with Sweet's Syndrome, Including Review of the Literature.
  • —文献的考察を含めて—

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抄録

急性巨核芽球性白血病(AMKL)とSweet症候群(SS)が合併した1例を経験した。症例は66歳の男性。皮疹,咽頭痛を主訴として入院した。皮疹は有痛性隆起性紅斑様であった。血液検査では汎血球減少を認め,骨髄検査の結果CD41陽性の芽球の増加,線維化を認めAMKLと診断した。その他高γ-globulin血症,低補体値などの異常があった。皮疹は生検の結果真皮への好中球の浸潤を伴い,血管炎の所見はなくSSと診断した。SSに対してはPSLの経口投与が著効を示した。AMKLに対してはlow dose Ara-Cを施行したが無効であり,72病日に死亡した。SSと急性骨髄性白血病の合併例は今までに37例の報告があるが,本症例は最初のAMKLとの合併例の報告である。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 34 (3), 341-347, 1993

    一般社団法人 日本血液学会

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