微分化型低形成性急性白血病の1例

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タイトル別名
  • Minimally Differentiated Hypoplastic Leukemia.

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説明

67歳女性。1945年広島で被爆。1991年被爆者検診にてはじめて貧血,白血球減少を指摘され,1992年汎血球減少指摘され,6月筑波大学付属病院入院。身体所見には異常なし。血算RBC 312×104l, Hb 10.5 g/dl, Ht 31.7%, Plt 8.0×104l, WBC 2,600/μl。末梢血には芽球を認めず。骨髄は低形成で芽球32.8%。芽球は光顕MPO(-), SBB(-), 表面マーカー分析CD2+, CD3±, CD10-, CD19-, CD20-, CD13+, CD33+, CD34+。two-color分析にてCD2+/CD33+が認められた。TCR, Ig遺伝子再構成を認めず,骨髄染色体分析では正常核型を示した。低形成性微分化型急性骨髄性白血病と診断した。約6カ月の経過で血球減少の進行,骨髄中芽球の増加が認められ,BAM療法に反応したが,肺炎にて死亡した。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 36 (2), 115-120, 1995

    一般社団法人 日本血液学会

被引用文献 (2)*注記

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参考文献 (15)*注記

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