急性リンパ性白血病の薬剤耐性機序

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タイトル別名
  • Mechanisms of drug resistance in acute lymphoblastic leukemia
  • キュウセイ リンパセイ ハッケツビョウ ノ ヤクザイ タイセイ キジョ

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抄録

<p>急性リンパ性白血病(ALL)の予後は多剤併用による化学療法によって大きく向上した。しかし,Philadelphia染色体陽性ALLにおけるtyrosine kinase inhibitorの有効性から明らかなように,通常の化学療法においても各症例の薬剤感受性を適切に評価することが,さらなる治療成績の向上には必要である。近年,遺伝子多型の意義を評価するgenome-wide association studyや,遺伝子変異を網羅的に評価する次世代シークエンサー解析などの技術革新によって,各薬剤の感受性に関連する遺伝子における一塩基多型(single nucleotide polymorphism, SNP)や変異の関与が明らかになりつつある。こうしたALLの薬剤耐性に関する最近の知見を踏まえて,多数の細胞株を用いたわれわれの解析結果についても紹介する。</p>

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 57 (10), 2022-2028, 2016

    一般社団法人 日本血液学会

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