筋強直性ジストロフィーとDuchenne型筋ジストロフィーの低酸素血症時における鼻翼呼吸

  • 鈴木 幹也
    国立精神・神経センター病院神経内科 現 国立病院機構東埼玉病院神経内科
  • 大矢 寧
    国立精神・神経センター病院神経内科
  • 村上 善勇
    国立精神・神経センター病院神経内科
  • 小川 雅文
    国立精神・神経センター病院神経内科
  • 川井 充
    国立精神・神経センター病院神経内科 現 国立病院機構東埼玉病院神経内科

書誌事項

タイトル別名
  • Nasal flaring during hypoxemia in myotonic dystrophy and Duchenne muscular dystrophy
  • キン キョウチョクセイ ジストロフィー ト Duchenneガタ キンジストロフィー ノ テイサンソ ケッショウジ ニ オケル ビヨク コキュウ

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抄録

筋強直性ジストロフィー1型(DM1)とDuchenne型筋ジストロフィー(DMD)で,鼻翼呼吸と経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)との関係を検討した.鼻翼呼吸は,DMDではSpO2が95%以下で生じたが,DM1ではSpO2が82%でも生じなかった.DMDは鼻翼呼吸があれば,低酸素血症への対応が必要だが,DM1では鼻翼呼吸で低酸素血症の有無は判断できず,診療の際に注意を必要とする.DM1対象患者では鼻翼を随意的に動かせなかったが,DM1で低酸素血症時に鼻翼呼吸がみられなかったのは,呼吸困難感の知覚に異常があるためか鼻翼を動かす筋の筋力低下のためかは明らかではなく,今後の検討が必要である.<br>

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