頸髄神経根原発のneurolymphomatosis

書誌事項

タイトル別名
  • Primary neurolymphomatosis of the cervical nerve root
  • 症例報告 頸髄神経根原発のneurolymphomatosis
  • ショウレイ ホウコク ケイズイシンケイ コンゲンパツ ノ neurolymphomatosis

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抄録

症例は74歳,女性。両上肢の脱力と疼痛が出現し,18FDG-PETで頸髄神経根から両側腕神経叢にかけて異常集積あり。第3頸髄腫瘍摘出術施行され,neurolymphomatosis;びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫(DLBCL)と診断され,R-CHOP療法により完全寛解に至った。しかし,約半年後に意識障害が出現し,多発脳腫瘍を認め再発。サルベージ療法を行ったが,高度の骨髄抑制と敗血症を発生し,死亡した。神経原発のDLBCLのうち,末梢神経原発は非常に稀である。18FDG-PETによる局在診断が可能となり早期の確定診断に繋がり,rituximabやmethotrexate大量療法を含む化学療法により,かつては極めて予後不良とされた本疾患の予後が改善されてきている。

収録刊行物

  • 臨床血液

    臨床血液 51 (7), 564-567, 2010

    一般社団法人 日本血液学会

参考文献 (10)*注記

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