献血液より<I>Rickettsia</I>を分離できた福井県の確実な恙虫病第1例

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タイトル別名
  • First Case of Tsutsugamushi Disease in Fukui Prefecture with Isolation of <I>Rickettsia</I> from its Donated Blood
  • 献血液よりRickettsiaを分離できた福井県の確実な恙虫病第1例
  • ケンケツエキ ヨリ Rickettsia オ ブンリ デキタ フクイケン ノ
  • First Case of Tsutsugamushi Disease in Fukui Prefecture with Isolation of Rickettsia from its Donated Blood

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説明

福井県において確実に診断し得た恙虫病の第1例につき, その献血液よりRickettsiaが分離できた事実に注目して報告する. 症例は大飯郡高浜町の50歳男性で, 1984年5月28日悪感・発熱を伴って発症, 左上腕内側の刺口に気づいた. 同30日献血に応じた後, 6月4日バラ疹様紅斑の多発により舞鶴共済病院皮膚科に入院した. 当初から恙虫病を疑診, ただちにMinocycline 200mg/日により治療を開始, 臨床的に軽快し, 6月18日退院した.<BR>経過中の血清についての3株Rtを抗原とするIF, IP検査では抗体価の上昇をみた. さらに, 疑診の時点で留置し得た献血液をマウスに接種してRtを分離できたが, 本株はやや弱毒性で, その性状はさらに検討を要する.

収録刊行物

  • 感染症学雑誌

    感染症学雑誌 59 (5), 496-499, 1985

    一般社団法人 日本感染症学会

被引用文献 (1)*注記

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