過活動膀胱を伴った前立腺肥大症症例に対するナフトピジルと塩酸タムスロシンとの治療効果の比較検討

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タイトル別名
  • A COMPARATIVE STUDY ASSESSING CLINICAL EFFECTS OF NAFTOPIDIL AND TAMSULOSIN HYDROCHLORIDE ON BENIGN PROSTATIC HYPERPLASIA WITH OVERACTIVE BLADDER
  • カカツドウ ボウコウ オ トモナッタ ゼンリツセン ヒダイショウ ショウレイ ニ タイスル ナフトピジル ト エンサン タムスロシン トノ チリョウ コウカ ノ ヒカク ケントウ

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抄録

(目的) 蓄尿症状を主体とする排尿障害を有する前立腺肥大症 (BPH) 患者に対し二種のα1ブロッカーを投与し, その臨床効果を比較検討した.<br>(対象と方法) 対象は塩酸タムスロシン0.2mg/日またはナフトピジル50mg/日で8週間治療され, 治療前後で自他覚所見を比較検討した過活動膀胱 (OAB) 症状を合併する121例のBPH患者である.<br>(結果) ナフトピジルは国際前立腺症状スコア (IPSS) 全ての項目において, 塩酸タムスロシンは頻尿および腹圧排尿の項目以外全てにおいて有意に改善した. QOL index は両群とも有意に改善した. 他覚所見では両群とも最大尿流率において有意に改善したが, 残尿量はどちらも有意な変化を認めなかった. 二群間の有効性の比較でもナフトピジルの方が頻尿において有効であった.<br>(結論) 蓄尿症状の強いBPH患者においてはナフトピジルの方がより症状改善に寄与するものと考えられた.

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参考文献 (19)*注記

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