低血糖を併発した perivesical solitary fibrous tumor の1例

書誌事項

タイトル別名
  • SOLITARY FIBROUS TUMOR PRESENTING AS PERIVESICAL MASS ASSOCIATED WITH HYPOGLYCEMIA: A CASE REPORT
  • 症例報告 低血糖を併発したperivesical solitary fibrous tumorの1例
  • ショウレイ ホウコク テイケットウ オ ヘイハツ シタ perivesical solitary fibrous tumor ノ 1レイ

この論文をさがす

説明

症例は61歳男性. 慢性糸球体腎炎による腎機能障害にて当院通院中, 低血糖による意識消失発作で近医に救急搬送となった. 腹部CTにて膀胱部に巨大な腫瘤あり異所性インスリノーマの可能性もあり当院紹介となった. 来院時の血糖30mg/dl, 血中インスリン濃度は2mcu/ml低値でありインスリノーマは否定的であった. しかし insulin-like growth factor II (IGF-II) が1,490ng/mlと異常高値を示していたため, IGF-II産生性 solitary fibrous tumor (SFT) の可能性もあり腫瘍切除術を施行した. 病理組織学的にはCD34陽性, Vimentin 陽性の良性線維性腫瘍と診断された. 術後, IGF-IIが低下し低血糖発作も認められなくなった. 低血糖発作を併発したSFTが, 泌尿生殖系に発生した報告は過去に4例しかなく, 非常に稀有な症例を経験した.

収録刊行物

被引用文献 (5)*注記

もっと見る

参考文献 (16)*注記

もっと見る

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ