再燃前立腺癌 Stage D症例における予後因子としてのEOD分類の有用性

  • 河合 正記
    横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
  • 上村 博司
    横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
  • 蓮見 壽史
    横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
  • 長田 裕
    横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
  • 太田 純一
    横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
  • 三好 康秀
    横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
  • 三賢 訓久
    横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
  • 大内 秀紀
    横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
  • 杉浦 晋平
    横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
  • 藤浪 潔
    横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学
  • 窪田 吉信
    横浜市立大学大学院医学研究科泌尿器病態学

書誌事項

タイトル別名
  • USEFULNESS OF EXTENSION OF DISEASE AS A PROGNOSTIC FACTOR IN RELAPSED PROSTATE CANCER PATIENTS OF STAGE D
  • サイネン ゼンリツセンガン Stage D ショウレイ ニ オケル ヨゴ インシ ト シテ ノ EOD ブンルイ ノ ユウヨウセイ

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説明

(目的) 前立腺癌の予後予測は, 臨床病期と組織学的分化度によって行われてきた. PSA doubling time (PSA-DT), PSA density などが予後因子として検討されてきたが, 正確に予後を反映する訳ではない. そこで, 再燃前立腺癌患者の中で stage D症例について, PSA値や骨転移病巣の数の指標であるEOD分類等と予後との関連について再検討した.<br>(対象と方法) 対象は, 初期治療として内分泌療法を施行し, 一旦PSAが減少したものが再上昇した前立腺癌 stage Dの29例である. これらについて, (1) 臨床病期 (2) 組織学的分化度 (3) EOD分類の分類別生存曲線を, カプランマイヤー法でプロットし, 予後との関連を検討した. さらに, (4) 初診時PSA値 (5) Nadir PSA値 (6) 再燃時PSA値 (7) PSA-DT (8) PSA値 Nadir までの期間 (9) 再燃までの期間について, Cox の比例ハザードモデルを使用して解析し, 予後との関連を検討した.<br>(結果) 癌疾患特異別生存期間, 再燃後の生存期間のどちらにおいても, EOD分類のみが有意差のある予後因子であった.<br>(結論) EOD分類は予後因子, 特に再燃後の因子として重要であると考えられた. PSA関連パラメータは, PSAの絶対値が必ずしも腫瘍体積と相関しないため, 単独では予後判定因子とはならないと思われた.

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参考文献 (10)*注記

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