薬剤性過敏症症候群とHHV-6の再活性化について

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タイトル別名
  • Drug-induced hypersensitivity syndrome and HHV-6 reactivation
  • ヤクザイセイ カビンショウ ショウコウグン ト HHV 6 ノ サイカッセイカ ニ ツイテ

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抄録

薬剤性過敏症症候群は,発熱と多臓器障害を伴い遷延する薬疹である.抗けいれん薬,アロプリノール,サラゾスルファピリジン,ジアフェニルスルフォン,メキシレチン,ミノサイクリンが原因となる.その大きな特徴は,発症後10日から30日の間のある時期に,HHV-6の再活性化を伴うことにある.HHV-6の再活性化は,血液,血清中のHHV-6 DNAの検出と著明なIgG抗体価の上昇で確認される.HHV-6の再活性化に際して,発熱と肝障害を認めることが多い.薬剤性過敏症症候群は,薬剤アレルギーとHHV-6感染症の複合した病態である.

収録刊行物

  • ウイルス

    ウイルス 59 (1), 23-30, 2009

    日本ウイルス学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (24)*注記

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