液体クロマトグラフィータンデム質量分析による水道水中の臭素酸イオン分析条件の検討と妥当性評価

書誌事項

タイトル別名
  • Development and Validation of an Analytical Method for Bromate by Liquid Chromatography/Tandem Mass Spectrometry (LC/MS/MS)
  • エキタイ クロマトグラフィータンデム シツリョウ ブンセキ ニ ヨル スイドウ スイチュウ ノ シュウソサン イオン ブンセキ ジョウケン ノ ケントウ ト ダトウセイ ヒョウカ

この論文をさがす

抄録

水道水中の臭素酸イオン (BrO3-) を既存の告示法よりも高精度かつ迅速・簡便に分析するために, LC/MS/MSによる測定方法を検討し, 臭素酸イオンを高感度に検出でき, さらに水道水中に含まれる他の陰イオンを良好に分離可能な測定条件を確立した。さらに, 本研究で確立した測定条件が全国の水道水に適用できるかどうかを検証するために, 水道事業体等の23機関において水道水に臭素酸イオンを基準値 (0.01 mg L-1) およびその1/10 (0.001 mg L-1) となるように添加した試料を調製し, 各機関で最適化した様々な測定条件で試験を行った。その結果, いずれの機関においても厚生労働省が示している「水道水質検査方法の妥当性評価ガイドライン」の真度, 併行精度および室内精度の目標を満たしたことから, 本分析法は水道水中の臭素酸イオンを基準値の1/10 (0.001 mg L-1) まで高精度に分析可能であると評価した。

収録刊行物

  • 水環境学会誌

    水環境学会誌 40 (6), 223-233, 2017

    公益社団法人 日本水環境学会

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ