書誌事項
- タイトル別名
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- Copolymerization of Formaldehyde with Styrene and 4-Phenyl-1, 3-dioxane
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説明
ホルムアルデヒドとスチレンのカチオン共重合をいろいろの溶媒中で行なった結果,生成共重合体の分子量および構造が異なることを認めた。すなわち水溶液中室温以上で過塩素酸触媒による共重合を行なうと,すでに他の触媒について報告されているように4-フェニル-1,3-ジオキサンおよび分子量が最高600程度の共重合体が得られた。一方不活性有機溶媒中低温で三フッ化ホウ素エーテル錯合体触媒による共重合を行なった結果,少なくとも分子量が数千以上と認められる共重合体が得られることを見出した。ホルムアルデヒドとスチレンの単量体比が約3対1のときに得られる共重合体中にはスチレンが0.01~10mol%含まれ,その熱安定性がすぐれている。さらにこれら共重合体は希アルカリ中において加水分解しないことが認められた。これらの結果,ビニル重合とカルボニル重合が相互共重合していることが示された。<BR>ホルムアルデヒドは4-フェニル-1,3-ジオキサンと不活性有機溶媒中0℃以下で酸触媒により共重合することが認められた。共重合体中に含まれる4-フェニル-1,3-ジオキサンの組成は最高が3mol%程度である。共重合体中におけるスチレンの連鎖は不活性溶媒中におけるホルムアルデヒドとスチレンの共重合の場合に任意共重合体として存在するのに対し,ホルムアルデヒドと4-フェニル-1,3-ジオキサンの共重合の場合は単独に存在することが認められた。
収録刊行物
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- 工業化学雑誌
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工業化学雑誌 67 (10), 1665-1670, 1964
The Chemical Society of Japan
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001205131983872
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- NII論文ID
- 130004276186
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- ISSN
- 21850860
- 00232734
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可