書誌事項
- タイトル別名
-
- V. The Effect of Temperature and Concentration of the Solution on the Particle Size of Aluminum Hydroxide Precipitate
説明
バイヤー法によるアルミナ製造工程においてアルミン酸ナトリウム溶液から析出する水酸化アルミニウムの性状は, 析出工程以後の工程すなわち結晶の溶液からの分離,脱水,並びに焼成してアルミナを生成する諸工程の能率を支配する上で重要である。本報においては析出物の粘度に影響を及ぼす反応諸条件の中から,溶液の温度並びに組成を選び,これらの要因による変動を調べた実験を行ない,更に従来の文献上の実験例をも加えてその影響を論じた。この結果,次のような傾向が指摘された。(1)析出初温並びに析出過程の温度経過はともに高温の方が析出物の粒度は大になる。ただし析出過程の温度よりも析出初温の方が影響は大きい。(2)アルカリ濃度の影響は高温におけるよりも低温の方が著しい。高温ではアルカリ濃度の濃い方が若干細かい析出物を生成するが,低温では粒度が最も細かくなるアルカリ濃度が存在し, かつ低温になるに従い, その最小点はアルカリ濃度の薄い方に移る。
収録刊行物
-
- 工業化学雑誌
-
工業化学雑誌 65 (11), 1797-1800, 1962
The Chemical Society of Japan
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205132674688
-
- NII論文ID
- 130004096653
-
- ISSN
- 21850860
- 00232734
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可