協働的な学びによる問題解決力の育成-SSH 理数科での高校1年生を対象にした介入授業の事例研究-

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Problem Solving Skills through the “Co-productive Learning”: A Case Study of the Intervention in First Grade Students at Super Science High School (SSH)
  • キョウドウテキ ナ マナビ ニ ヨル モンダイ カイケツリョク ノ イクセイ : SSH リスウカ デ ノ コウコウ 1ネンセイ オ タイショウ ニ シタ カイニュウ ジュギョウ ノ ジレイ ケンキュウ

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抄録

本事例研究では,SSH 理数科での高校1年生(38人)を対象にした介入授業により,協働的な学びが創造的な問題解決力の育成に有効かどうかを検証することを目的とした。全体的に見て,協働的な学びは,問題解決の課題達成度を伸ばすことが可能であり,有効である。また,事前テストでの課題達成度に基づいて上位・中位・下位の3つの集団に分けて見てみると,協働的な学びは,問題解決で活用する知識を含む思考方略別の課題達成度という点で,下位群では「分類」「仮説検証」に有効,中位群では「仮説検証」「因果推論」に有効であるが,上位群ではいずれの思考方略にも有効ではなかった。さらに,問題解決に必要な思考方略と知識の活用力の質的レベルの人数を見てみると,「因果推論」の思考方略と科学的知識(誤概念を含まない)の活用力で質的高まりが認められ,協働的な学びが有効である。

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