粉瘤の悪臭成分の分析と消臭剤の効果について

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タイトル別名
  • Analysis of Malodorous Components in Atheroma and the Deodorizing Effect of a Deodorizer

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説明

粉瘤の粥状の内容物は処置時に特有の悪臭を発する。そこで内容物の悪臭成分を調べ,市販消臭剤3種(A~C)を用いた消臭の可能性について検討した。その結果,匂いの特徴成分は酪酸,イソ吉草酸等の低級脂肪酸,メルカプタン,インドールであった。また各悪臭成分に対する化学消臭効果は,有効分に緑茶エキス,両性界面活性剤を含む消臭剤Bが低級脂肪酸に関して優れた効果を示した一方,メルカプタンに関しては効果が低かった。モデル粉瘤臭に対する感覚消臭効果は消臭剤Bが最も高い効果を示したことから,1)低級脂肪酸に対する化学消臭効果,2)メルカプタンに対する感覚消臭効果,に基づき効果が発揮されていると考えられた。

収録刊行物

  • 皮膚の科学

    皮膚の科学 7 (2), 257-262, 2008

    日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

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