交雑種肥育牛の胸最長筋の粗脂肪含量および脂肪酸組成に及ぼす種雄牛の影響

書誌事項

タイトル別名
  • Effects of Sire on Ether Extract and Fatty Acid Composition of the M. longissimus dorsi in Crossbred between Japanese Black Bulls and Holstein Cows.
  • コウザツシュ ヒイクギュウ ノ キョウ サイチョウキン ノ ソシボウ ガンリョウ オヨビ シボウサン ソセイ ニ オヨボス シュユウギュウ ノ エイキョウ

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説明

交雑種肥育牛の胸最長筋の粗脂肪含量および脂肪酸組成などに及ぼす種雄牛の影響を明らかにするため, 系統の異なる5頭の黒毛和種種雄牛とホルスタイン種雌牛から得られた交雑種産子100頭を, 可能な限り条件を揃えて肥育した後, 胸最長筋部分のBMS, 水分含量, 粗脂肪含量, 粗タンパク質含量および脂肪酸組成を調査した. 統計分析にはLSMLMWを用いて最小二乗分散分析を行った. BMS, 水分, 粗脂肪および粗タンパク質含量では, 種雄牛による有意な差は認められなかった. 脂肪酸組成ではミリストレイン酸, パルミチン酸, オレイン酸および全不飽和脂肪酸を全飽和脂肪酸で除した値で種雄牛による有意な差が認められ, 遺伝的な差異が示唆された. また, 脂肪酸組成に対するBMSおよび粗脂肪含量の影響は認められなかったことから, 粗脂肪含量にかかわらず, 不飽和脂肪酸の割合を向上させる可能性が示唆された.

収録刊行物

  • 日本畜産学会報

    日本畜産学会報 73 (3), 381-387, 2002

    公益社団法人 日本畜産学会

被引用文献 (8)*注記

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参考文献 (30)*注記

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