ラット循環機能に対する各種健康食品の4週間反復投与の影響

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タイトル別名
  • Effects of Various Dietary Supplements on the Cardiovascular Functions of Rats
  • ラット ジュンカン キノウ ニ タイスル カクシュ ケンコウ ショクヒン ノ 4シュウカン ハンプク トウヨ ノ エイキョウ

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抄録

健康食品として使用されている、茶カテキン類、大豆イソフラボン類、オクタコサノール、鉄クロロフィリンナトリウムおよび銅クロロフィリンナトリウムを被験食品として、Wistarラットの循環機能に対する4週間反復投与の影響を検討した。1.本研究に用いた5種類の被験食品はラットの血圧と心拍に有意な影響を示さなかった。また、8週齢から12週齢にかけての体重の変動にも影響しなかった。2.すべての被験食品はラット摘出心房の拍動数および収縮力に有意な影響を示さず、またイソプロテレノールの陽性変時変力作用およびアセチルコリンによる陰性変時変力作用にも影響しなかった。3.すべての被験食品はラット摘出胸部大動脈の張力に影響せず、またノルアドレナリンの収縮作用や、アセチルコリンおよびニトロプルシッドナトリウムによる弛緩作用にも影響しなかった。4.大豆イソフラボン類は肝/体重比を有意に増加させた。しかしながらGOTおよびGPTレベルには影響しなかった。その他の被験食品はいずれも肝/体重比、GOTおよびGPTレベルに影響を示さなかった。本研究に用いた5種類の被験食品はすべて、Wistarラットの循環機能に有意な影響を示さなかった。しかし、大豆イソフラボン類は肝重量を増加させたことから、肝機能に影響を及ぼしていることが示唆された。このことは、薬物代謝機能が変化していることを示しており、医薬品との併用により相互作用が生じる危険性が示唆された。

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参考文献 (23)*注記

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