食肉中アミノグリコシド系抗生物質の分析におけるオンライン - イムノアフィニティークロマトグラフィーシステムの構築

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  • Determination of gentamicins in meat by LC/FL accompanied with online immunoaffinity chromatography cleanup system

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抄録

食肉中ゲンタマイシン(GMs)の残留分析を行うために、GMsに特異的なイムノアフィニティークロマトグラフィー(IAC)による試料精製を試みた。その際、IACの操作をオンラインで自動化するためにカラムスイッチングシステムを構築した。GMsの測定は、9-フルオレニルメチルクロロホルメートで蛍光誘導体化後、液体クロマトグラフ/蛍光検出器を用いて行った。その結果、オンラインで自動化したIACによる試料精製は、操作を簡便化し、良好な再現性が得られた。更に、本法は従来法である固相抽出法に比べ、夾雑物の影響が少ないクロマトグラムが得られた。鶏肉および豚肉中GMsの平均回収率は、77.5-89.0%(RSD:<70%)および75.6-87.7% (RSD:<6.4%)であった。豚肉のもも肉で方法検出限界(MDL、S/N=3)および方法定量限界(MQL、S/N<10)を総GMs濃度として算出しところ、MDLは30ng/mLであり、MQLは、100ng/mLであった。以上の結果から、食肉中に残留するGMs分析におけるクリーンアップ法としてIACの有用性が示唆された。

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