三次救急外来における終末期患者の家族に対する熟練看護師の看護実践

書誌事項

タイトル別名
  • Nursing practice by expert nurses for the families of terminal stage patients in the emergency room
  • サンジ キュウキュウ ガイライ ニ オケル シュウマツキ カンジャ ノ カゾク ニ タイスル ジュクレン カンゴシ ノ カンゴ ジッセン

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説明

本研究の目的は、三次救急外来における終末期患者の家族に対する熟練看護師の観察・アセスメント・援助技術に焦点を当てて明らかにし、看護実践の特徴を検討することである。三次救急看護に従事する熟練看護師7名を対象に三次救急における終末期患者の家族に対する看護実践について半構造化インタビューを行い、質的記述的に分析し、以下の結論を得た。 熟練看護師は三次救急外来における終末期患者の家族に対する看護実践として、【患者の病状と経過】を観察し、その後の援助の方向性を決定する【患者の予後】をアセスメントしていた。また、【家族の情緒的反応】から【家族の感情とその程度】を評価していた。【家族の理解度】からは、その理解を家族がどう捉えているかという【家 族の認識】を評価していた。またさらに、介入できる時間がごく短時間であっても【家族の資源】をとらえ、【家族が発揮できる力】を評価していた。援助技術としては、【患者に最善を尽くす】ことを前提に、【家族に寄り添う】一方で、【看取りの場を作る】【家族のもつ力を支える】援助を行っていた。

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