前頭葉の機能解剖と神経心理検査 : 脳賦活化実験の結果から

  • 佐藤 正之
    三重大学大学院 医学系研究科 認知症医療学講座

書誌事項

タイトル別名
  • Functional anatomy and neuropsychological assessments of frontal lobe : a review

この論文をさがす

説明

前頭葉の機能解剖と前頭葉機能障害の自験例を呈示し, 前頭葉機能の測定に用いられる神経心理検査について frontal assessment battery (FAB) を中心に述べた。前頭葉は穹窿部, 眼窩面, 内側面に分けられ, それぞれの部位の障害により特徴的な症状を示す。いわゆる前頭葉機能検査には, Stroop test, 語想起, Trail Making Test, Wisconsin Card Sorting Test (WCST) , FAB などがあり, 脳賦活化実験により各々の検査の施行時に活性化する脳部位が調べられている。FAB は近年臨床場面で頻用されているが, FAB 低得点=前頭葉機能障害では必ずしもないことに注意しなければならない。

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (29)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ